金星が最大光輝 2006年2月18日

明け方の金星

 昨年後半は宵の明星として活躍した金星ですが、1月13日には内合となり、その後は夜明け前の東天にまわって、明けの明星として輝くことになります。実は「金星が最大光輝」というタイトルを昨年12月9日にも使ったのですが、わずか2ヶ月ちょっとの間に2度も最大光輝が起こることになります。金星の最大光輝は西天、東天それでれで起こり、しかも比較的内合に近いタイミングで金星の輝きはピークとなるので、短い期間に2度も最大光輝となるのです。

 2月18日の金星は−4.6等と非常に明るいのですが、高度があまり高くありません。位置は真東よりも南東寄りに見えますので注意してください。

2月18日5時30分 金星の位置
金星の位置

高くならない高度

 下の絵は2006年の日の出時刻における金星の位置変化を示したものです。最も高度が高くなる頃でも25度程度しかなく、金星の高度はさっぱり高くなりません。地球と金星の公転周期の関係から8年ごとにこうした事象となり、次回、東天で金星の高度がさっぱり高くならないパターンとなるのは2014年になります。

2006年 日の出時刻における金星の位置変化
日の出時刻における金星の位置変化

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男: 僕にとって、君は最大光輝を迎えた金星のように光輝いて見える。
女: それって、これ以上明るくならないっていう意味??
男: いやぁ、そんなつもりじゃ・・。

つる: くっ、くっ、くっ。今年も楽しい年になりそうや。
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