白昼に金星を見つけよう(金星が最大光輝) 2009年2月20日

明るい金星が最高に輝く

 金星は惑星の中でもとりわけ明るく、暗夜ではまぶしいくらいに光輝いて見えます。そんな金星が2月20日に最も明るく輝きます。その明るさはナント、−4.6等星。金星を普通の1等星に置き換えると、普通の1等星は肉眼では見ることのできない6.6等星になってしまいます。いかに金星が明るいか、おわかりいただけるでしょう。

日中、金星を見つけよう

 それほど明るい金星だけに、最大光輝の頃になると、昼間でも肉眼で金星を見つけることができます。下の絵は正午頃、東京から見た空の様子です。まぶしい太陽を建物の陰などに隠して、太陽から左方向へ40度ほど視線を移動させてください。大人の人が作ったにぎりこぶし4個分ほどの距離です。よく目をこらすと、青空の中にプチッと光る金星を見つけることができるはずです。

太陽と金星の位置関係 12時の場合
太陽の左側40度の位置に金星が見える

日が傾いた頃をねらってみよう

 この時期は夏と違って太陽の南中高度が低いですから、太陽の光もそれだけ和らいでいるはずです。それでも、「真っ昼間に金星を見つけるのは自信がないよ」という方がおられるかもしれませんね。そんな方は、太陽が少し傾いた頃をねらってみましょう。16時頃でしたら太陽の高度が下がっていて、その分だけ地球の大気による光の吸収が大きくなり、太陽の光もだいぶ弱くなっています。ですから、金星も見つけやすいはずです。

 下の絵からわかりますように、金星は太陽の上側からやや左側に見えます。高度は54度ですから、だいぶ上の方を見上げるような格好になります。どうでしょう。うまく見つけられそうでしょうか? 金星が最も明るくなるこの時期、昼間に金星を見つけることができるか、一度挑戦してみてください。

太陽と金星の位置関係 16時の場合
16時頃なら太陽の上側やや左方向に金星がある。

※太陽の光を直接見ないように、くれぐれも注意してくださいね!

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