月と火星が接近 2007年5月13日

明け方の東天で月と火星が並ぶ

 先月の4月14日には白昼での火星食が起こりましたが、その約1ヶ月後の5月13日には月と火星が接近します。下の絵は東京における日の出から約1時間前、東天のようすです。火星は0.9等星の明るさで火星としては少しさえない明るさですが、寂しい秋の星座の中にあって、赤くて明るい火星はかなり目立った存在です。火星と月の角度は2.7度ほどですからそれほどの接近というわけではありませんが、三日月形の月と火星が並んだ様子はきっと目を引くことでしょう。

2007年5月13日 月と火星が接近
2007年5月13日 月と火星が接近

火星は今年12月の最接近に向けて接近中

 火星は約2年2ヶ月ごとに地球へ近づきます。次回の接近は12月19日ですから、これに向けてそろそろ接近開始といったところでしょうか。天体望遠鏡を使っての火星の天体観測もこれからが本番となります。今年の接近では地球に約8800万キロまで近づきますが、接近のレベルとしてはそれほど大きな接近というわけではありません。


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