火星がふたご座のM35へ接近 2008年3月10日

火星とM35が1.7度の間隔で並ぶ

 昨年暮れに地球へ0.589天文単位まで接近して話題となった火星ですが、現在はふたご座が描く双子の足元付近にいて順行中です。明るさは0.4等星とピーク時に比べると1等以上も暗くなりましたが、不気味な赤さは際立っていて、その存在感はまだまだ健在です。

 そんな火星ですが、3月10日にふたご座の中にある散開星団のM35へ1.7度まで近づきます。1.7度という間隔は、天体望遠鏡では低倍率にしても同一視野で観測するのは難しい間隔です。しかし、M35は散開星団としては明るくて大型なだけに、双眼鏡でなら小さな雲のように観測することができますから、火星とM35が接近した様子を楽しむことができるでしょう。

2008年3月10日21時 火星とM35の位置関係3月10日21時 火星とM35の位置関係


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