いて座で木星が衝 2008年7月9日

今年の夏は木星!

 今年の冬は土星が観測好機となって活躍しましたが、今年の夏は木星。7月9日にとなって観測好機をむかえます。木星はマイナス−2.8等と非常に明るい惑星ですから、金色に光る木星を見つけるのはたやすいでしよう。

 今、木星はいて座付近に見え、夕方日の入りの頃に南東から姿を現します。そして木星は真夜中に南中して最も高度が高くなり、日の出頃に西の空へと沈みます。木星に限らず天体望遠鏡を使った天体観測では、高度が低いと地球の大気の影響を受けやすくて観測条件的に不利になります。ですから、大気の状態が落ち着いた日にできるだけ木星の高度が高くなる時間帯をねらって天体望遠鏡を使い、できるだけ大きく拡大して観測したいところです。

 天体望遠鏡を通した像の見え方は大気の状態に大きく左右されますので、特に注意をはらいましょう。天体望遠鏡を通して見た木星は、何本かの縞模様や大赤斑といわれる大きな目玉のような形をした模様を観測することができます。また、ガリレオ衛星と呼ばれる4つの衛星を観測することができ、日々変化するガリレオ衛星の動きを観測するもの楽しいですよ。

2008年7月9日 衝の頃、南東の空から昇る木星
衝の頃の木星


木星の動き(いて座付近の拡大図)
いて座付近で動く方向を変える木星

関連記事
  2008年 5月 9日 木星が留


つるちゃんのプラネタリウムのトップへ戻る 天体観測ガイド2008年へ戻る