月、水星、金星、火星が西空の超低空で集まる 2008年9月2日

観測は難しいが・・・

 今、西空では3つの惑星が次第に集まってきています。一つ目は少しずつですが、じわじわと高度を上げてきている金星。二つ目は昨年暮れに地球へ接近して、その後は地球から遠ざかり、見かけ上太陽の方へ近づいている火星。そして三つ目は9月11日の東方最大離角へ向けて少しずつ高度を上げてきた水星です。そしてさらに、9月2日はここへ三日月も加わって大変にぎやかな眺めとなります。

 下の絵は日の入りから30分後の様子ですが、最も高度が低い月や水星は5度を切るような高度しかありませんから、事実上、観測は困難と言わざるを得ません。月はともかく水星の0.1等という明るさは、日の入り30分後という明るい空では双眼鏡を使っても厳しいかもしれません。ましてや火星は1.7等しかしありませんから、こちらはさらに厳しそうです。

 それでも4つの天体が集まって見えるのは年間を通してそう何度も起こるものではありません。果たしてどこまで見えるのか、一度挑戦してみる価値はありそうです。水星、金星、火星の3惑星は、この後お互いに接近を繰り返しますので、こちらの動きにも注目してみてください。

日の入り30分後、西空のようす 
西空の超低空で4つの天体が集まる。残念ながら日の入り直後なので実際に観測するのは難しいかも。

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