海王星食 2008年10月10日

夕方、海王星が月に隠される

 今年惑星が月に隠される惑星食は、全世界でみると全部で12回起こり、このうち日本から見ることができるのは3回です。7月20日に起こった海王星食、今回の海王星食、そして12月29日に起こる水星食です。

 10月10日に起こる海王星食は、下の絵のように全国で見られるはずです。しかし、海王星の明るさは8等級しかありません。太陽系最果てとなった惑星ということもあって、暗いのはしかたがありませんが、これでは月のまぶしさに負けてしまいます。暗部からの潜入になるのでその点は救いですが、月に食される18時前後といえば、まだ空が完全に暗くなりきっていません。特に西日本では日の入りが遅くなるので、実際の観測は難しいと思います。実質的には東日本と北日本だけの現象になるのではないでしょうか。

 海王星は視直径が2秒ほどありますから、潜入や出現には数秒かかります。観測される際にはこの点を見逃さないようにしましょう。

各地での海王星食の経過
海王星は暗い上に月明かりがまぶしい。また、西日本では空がまだ明るいため、実際の観測は難しい。

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