変光星はくちょう座χ星が極大の頃 2008年10月29日

大きく明るさを変える変光星

 つるちゃんのプラネタリウムで今回初めて取り上げるのが、はくちょう座χ星(カイと読みます)という変光星です。はくちょう座χ星は、はくちょう座が描く白鳥の長い首の真ん中付近にあります。408.05日の周期で3.3等から14.2等まで大きく明るさを変える変光星で、くじら座にあるミラと同じタイプの脈動星でミラ型に属します。周期は毎回多少異なりますから、10月29日が極大というのは、だいたいの目安と思ってください。

 この時期のはくちょう座は、夕方西の空で観測しやすい位置に見えますから、時期的にもちょうど良いでしょう。極大よりも前から観測を始め、明るさが変光していく様子を日々確認すると楽しいですし、観測データとしても役立ちます。はくちょう座χ星の位置は、下に概略図と詳細図を載せておきましたので、参考にしてください。

 2006年には極大光度が3.4等まで明るくなって、肉眼でも十分に確認することができたのですが、2007年は肉眼では確認できないくらいに暗く、あまり明るくなりませんでした。さて、今回はどこまで明るくなるでしょうか?

はくちょう座χ星の概略位置
χ星は白鳥の首の真ん中付近に位置する。


はくちょう座χ星の詳細位置
η星からβ星(アルビレオ)の方向へたどるとわかりやすい。

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