月と木星と水星が接近 2008年12月29日

水星、月、木星の順に縦に並ぶ

 今月はじめに金星、木星に月が加わって美しい眺めとなる接近がありましたが、12月29日には水星食を終えたばかりの月と水星に加え、木星が接近します。下の絵は日の入りから40分後、南西の空の様子です。水星と木星の間に月が割り込んだ格好になることがわかります。月齢は1.8ですから、地平線付近まで晴れわたっていれば肉眼でも非常に細い月を見つけることができるでしょう。その上にある木星も−2.0等の明るさがあるので、比較的楽に見つけられると思います。しかし、問題は水星です。−0.7等の明るさがあるとはいえ、高度が低い上にまだ薄明中です。透明度に恵まれないと肉眼では苦しいことも予想されますから、双眼鏡を用意しておかれた方が確実でしょう。少々見づらいかもしれませんが、3つの天体が接近した様子は見ごたえ十分なはずです。

月と木星と水星が接近するようす
最も接近したときで0.8度まで接近する月と木星


つるちゃんのプラネタリウムのトップへ戻る 天体観測ガイド2008年へ戻る