金星と天王星が近づく 2009年1月23日

金星と天王星が1.2度まで近づく

 金星は順行を続けており、星座間を大きく移動しています。この間、さまざまな天体に近づき、そして離れていきますが、2009年1月23日には金星が天王星に近づきます。その間隔は1.2度とそれほど小さいわけではありませんが、天王星を見つけるには絶好の機会となります。

 というのも、天王星は遠いところにある惑星ですから、明るさも6等級にしかなりません。つまり、理想的な条件下であっても肉眼で見えるか見えないかギリギリの明るさです。通常ですと双眼鏡を使って実際の星空と星図を見比べ、位置を確認しながらウロウロ天王星を探さなければなりません。しかし、この日は近くに金星がいますから、双眼鏡の視野へ金星を入れて少し左下の方を確認すれば、天王星を見つけることができるというわけです。下に詳しい星図も掲げておきますので参考にしてください。

 双眼鏡を使って天王星を探す場合、注意しなければならないのは、いくら高倍率の双眼鏡を使ってみたところで、見え方は普通の星と変わらないということです。ですから、明るさと位置から天王星を特定しなければなりません。もし自信が持てなければ、少し日数を置いてから再び観測すると、位置が少し移動していますから、天王星であると確信が持てます。

西南西の空で金星と天王星が並ぶ
金星はみずがめ座とうお座の境界付近に見える


天王星の詳細位置
19時頃なら天王星は金星のすぐ左下に見える

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