セレスが衝 2009年3月3日

準惑星になってから2度目の衝となるセレス

 セレスは2006年8月に準惑星に分類されました。現在、準惑星はセレス以外に冥王星(134340)、エリス(136199)、マケマケ(136472)、ハウメア(136108)があって、全部で5つになります。セレス以外は冥王星型天体に属しますが、セレスだけは火星−木星間を回る小惑星のうちのひとつです。そんなセレスが準惑星に分類されて以降、2007年11月11日に続いて2度目の衝をむかえます。

 今、セレスはしし座の腰のあたりにいます。しし座は3月3日でしたら下の絵のように、21時頃東の空に見えます。しし座の後ろ足付近には土星も見えて、ちょっとにぎやかになっています。土星は0等と明るくて見つけやすいのですが、セレスは直径が930Kmしかありませんからその光も弱々しくて、衝の頃でも6.9等星にしかなりません。ですから、見つけるためには少なくとも双眼鏡が必要になります。

 セレスを探す際には、しし座の腰に位置するδ星を目印にし、ここから北側を探します。位置は日々少しずつ移動しており、探しやすさという点ではδ星の近くにいる2月上旬の方が良いかもしれません。

 もしそれらしい天体を見つけて天体望遠鏡で拡大したところで、セレスは普通の恒星と何ら変わりがありません。直径が小さすぎて、倍率を高くしても円盤状に見えてこないのです。それだけに、セレスだと自信が持てなければ、少し日数を置いて観測しましょう。移動を確認できればセレスに間違いありません。下に詳細な星図をのせておきますから、観測される際の参考にしていただければと思います。

セレスの見える位置
セレスはしし座の腰のあたりに見える


セレスの詳細位置
しし座付近で宙返りをするような動きを見せるセレス

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