土星の環が消失(2回目) 2009年9月4日

土星を真横から見る

 8月11日に土星の環の消失1回目が起こりました。このときは太陽光が土星の真横から当たることで、土星の環が光らなくなって消失したように見えました。しかし今回は、地球が土星を真横から見る位置にやってきて、薄い土星の環は事実上見えなくなってしまいます。土星の環の消失は9月4日22時に起こります。

 天体望遠鏡を使えば、環が見えない奇妙な土星の姿を天体観測できるはずなのですが、実は9月19日が合です。つまり、土星は太陽のすぐ近くにいるので観測するには極めて条件が悪く、実質的に観測するのは難しいでしょう。下の絵のように、日の入り時刻の土星の高度は6.7度しかありませんから、まともな観測はできそうにありません。

 次回土星の環が消失するのは2025年ですが、この時もあまり条件が良くありません。土星の環の消失を条件良く観測できるのは、さらにその次の2038年4月2日のこととなります。

東京で日の入り時刻に土星が見える位置
日の入り時刻における土星の位置

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