火星がプレセペ星団を通過 2009年11月1日〜2日

星団の中を火星が通過

 プレセペ星団といえば春の星座かに座にある大きな星団として有名です。プレセペ星団は天の黄道近くに位置していますから、近くを惑星が通り過ぎることがあります。今年も9月2日に金星がプレセペ星団へ1.5度まで近づいたのは記憶に新しいところです。

 そんなプレセペ星団へ11月1日から2日にかけて火星が近づきます。最も近づくのは1日17時頃で、その距離はわずか3分。よって火星は、星団の真ん中を通り過ぎていくことになります。双眼鏡はもちろんですが、視野が狭い天体望遠鏡でも、星団と火星を完全に同一視野で観測することができます。前後2日ぐらいは相当に接近した状態にありますから、仮に11月1日か2日に見損なったとしてもあきらめないで、日をずらして観測してみてください。赤い火星と小さな星が美しいプレセペ星団、きっと見ごたえがあることでしょう!

0時過ぎ、東の空から昇ってきた火星
火星は0時頃、東の空に見える


2日間隔で描いた火星の経路図
プレセペ星団と火星の経路

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