西空の超低空で金星と木星が大接近 2010年2月17日

日の入り直後に見れるかな?

 明るくて見つけやすい惑星といえば金星と木星ですね。金星は2010年1月11日に外合となって、夕方の西空へやってきました。しかし、まだ日が浅くて太陽からあまり離れていません。また、木星は夕方の西空で人目をひいてきましたが、最近は高度が低くなってきて、それもだんだんとなくなってきました。そんな両者が2月17日に0.5度強まで大接近します。

 残念なのは、太陽からの離角が小さくて、日の入り直後に超低空での天文現象になってしまうことです。下の絵は東京での日の入りから20分後、西空のようすです。日の入りから20分しかたっていませんから空はずいぶんと明るくて、おまけに金星と木星の高度は3度しかないという劣悪な条件です。正直なところ、双眼鏡を使っても両者の接近が確認できるか怪しいものです。地平線付近までよく晴れ渡っているのが絶対条件になりますが、1度を切る大接近となるだけに、一度挑戦してみられてはいかがでしょうか。

金星と木星が大接近 2月17日

 ついでにと言ってはなんですが、大接近となる2日前の2月15日には、月齢1.2という糸のように細い月が金星と木星の近くを通り過ぎます。こちらも双眼鏡を使って楽しむことができるかもしれませんよ。なお、次回両者が接近するのは2011年5月12日のことで、0.6度弱まで近づきます。

金星と木星が接近している近くへ月がやってくる 2月15日

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