セレスが干潟星雲の中を通過 2010年6月1日から6月3日

干潟星雲を通過するセレス

 セレスは火星と木星の間の軌道を回る小惑星のひとつで、小惑星としては最大の大きさをもちます。セレスは冥王星と同格の準惑星に分類されており、小惑星の中では別格扱いされています。そんなセレスが6月13日に衝となります。衝の頃の明るさは7.2等しかありませんから、確認するためには肉眼では無理で、双眼鏡や天体望遠鏡が必要になってきます。

 セレスは今、天の川真っ只中にあって、星座でいえばいて座に見えます。いて座には干潟星雲という肉眼でも見える大きな星雲があるのですが、6月1日から6月3日にかけて、セレスがこの星雲の中を通過します。双眼鏡や天体望遠鏡があれば、この珍しい組み合わせの接近のようすを楽しむことができますから、双眼鏡や天体望遠鏡をお持ちの方は、ぜひ目を向けていただきたいと思います。また、天体写真としてもよい対象になることでしょう。

いて座に見えるセレス



10日間隔で示したセレスの経路

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