金星が東方最大離角 2010年8月20日

高度を下げながらの最大離角

 2010年の夕空では金星が活躍してきましたが、今年はあまり高度が高くなりませんでした。最も高度が高くなった7月上旬頃でも、日没時刻における金星の高度は30度に達しませんでした。そして、ここへきて金星はジワジワと高度を下げ始めています。そんな中、8月20日に太陽から45度57分離れて東方最大離角を迎えます。

 東方最大離角頃の金星というと、夜遅くまで天体観測できるようなイメージがありますが、今回に限ってはサッサと西空へ沈んでしまって、観測条件的には良くありません。その後は9月前半にかけてゆっくりと高度を下げていきます。9月後半に入ると一気に高度が下がって太陽に近づき、10月28日に内合となります。

8月20日、東京、日の入りから約1時間後  金星が見える位置



日の入り時刻における金星の位置変化

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