月と金星が近づく 2010年9月11日

2.7度の間隔で並ぶ

 7月末から続いた夕空での惑星同士の競演は、9月に入り収束を迎えた感があります。その主役を演じてきたのは−4等級という強烈な光を放つ金星ですが、9月11日には月が近づいて最後に花を添えます。

 下の星図は9月11日18時30分、東京における西から南西にかけての様子です。東京での日の入り時刻は17時55分ですから、日の入りから30分少々が経過したところです。空はまだまだ夕焼けが残った状態です。月齢は3で三日月ですから、月を見つけるのはたやすいでしょう。金星は月から左上方向へ2.7度離れたところに見えます。金星も十分に明るいので、肉眼でも確認することができます。月と金星からそう遠くない所には火星も見えるはずですが、この時間に1.5等の火星を肉眼で確認するのは無理があります。

 高度は10度前後と決して高くありませんから、早い時間から見始めるようにしてください。「空が暗くなってから・・・」なんて考えていると、すぐに高度が低くなって見づらくなってしまいますよ。

 夕空で見る月と金星の接近は、以降は当分の間お預け。それだけに十分に楽しんでおいてくださいね。

斜めに並ぶ月と金星



月の形

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