水星が東方最大離角で今年一番の好条件 2011年3月23日

今年最高の条件となる水星

 水星は太陽から最も近い軌道を回る惑星として知られています。それだけに地球から見た水星は太陽からあまり離れません。そんな水星を見つけようと思うなら、太陽から最も離れた頃をねらうのが一番です。幸い3月23日に東方最大離角となり、太陽から東側へ最も離れた位置にやってきます。

 下の星図をご覧ください。3月23日に東京で日の入り時刻から40分後、水星が見える位置です。日の入り40分後ということもあって、空はまだ明るい状態です。水星は0等級の明るさがありますが、空の明るさに負けてしまってかなり見づらいでしょう。時間がたてば空が暗くなって見やすくなるはずですが、水星の高度が下がって大気の影響を受けやすくなって逆に見づらくなります。ほどよい頃をねらって水星を見つけてください。双眼鏡をお持ちの方は用意しておかれると助けになります。

日の入りから40分後 水星の位置



日の入り時刻における水星の位置

関連記事
  2010年4月9日 水星が東方最大離角で今年最高の条件



つるちゃんのプラネタリウム 天体観測ガイド2011年