地球が遠日点を通過 2011年7月5日

 地球は太陽のまわりを回っていますが、完全な円軌道ではありません。このため太陽に最も近づく近日点と、太陽から最も遠ざかる遠日点が存在します。2011年の場合、地球は1月4日に近日点を通過しましたが、今度は7月5日に遠日点を通過します。

 夏なのに太陽から遠い位置にやってくるのかと、不思議に思われるかもしれません。しかし日本で夏が暑いのは、地球自転軸の傾きにより、夏になると北半球側が太陽に照らされるからです。南半球だと7月は冬ですから、地球と太陽の距離は季節と何ら関係がありません。

 それでは地球は太陽にどのくらい近づくのでしょうか。地球と太陽の平均距離を1としてみましょう。この距離は1天文単位と呼ばれており、太陽系内で距離を表すのによく使われます。2011年の場合だと、近日点距離は0.983341天文単位で、遠日点距離は1.016740天文単位です。ということは、7月5日は平均と比べて1.7%ほど遠い位置にあり、最も近づいた時と比べて3.4%ほど遠い位置にあることになります。

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