金星と天王星が大接近 2012年2月10日

 金星は宵の明星として、日の入り後の一番星として光り輝いています。そんな明るい金星に、太陽系で二番目に遠い惑星、天王星が0.3度という至近距離まで大接近します。最も近づくのは2月10日11時頃で日中ですから、このタイミングでは見ることができません。しかしこの日の夕方には、両者が接近した様子を双眼鏡で見ることができます。

 下の星図は19時頃、東京での西天のようすを拡大したものです。高度20度くらいのところに金星が光っており、その下側からやや左側に天王星があります。天王星は6等級の明るさですから、双眼鏡を使えば確認することができるでしょう。天王星は普段あまりお目にかからないかもしれませんが、明るい天体と接近した時は見つけるチャンス。空が完全に暗くなった頃を見計らって、双眼鏡を使ってご覧になられてはいかがでしょうか。

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つるちゃんのプラネタリウム 天体観測ガイド2012年