月が木星の右上にやってくる 2012年6月17日

 木星は5月14日に合となりました。その後はしばらくお目にかかることもなく、話題がありませんでした。しかし6月17日には夜明け前の東天で、細い月が木星の右上にやってきます。といってもまだまだ高度が低く、観測条件的には最悪に近いものがあります。

 下の星図は日の出から40分前、東京から見た場合、東天のようすです。木星の高度は10度あまりしかありませんし、日の出から40分前ということで、周囲はすっかり明るくなっています。もしかすると肉眼で木星を確認するのは難しいかもしれません。一方、月の方も月齢が26.8という細くて頼りないものです。もしわからない時は真東よりも少し北側あたり、だいたいの見当をつけて双眼鏡を使って探してみましょう。さらに左下、地平線から遠くないところには金星も見えます。翌日は金星に月が近づきますから、あわせて金星の位置も確認しておきましょう。

日の出40分前、だいぶ明るくなった東天のようす
2012年6月17日未明は月が木星の右上にやってくる。星図は日の出40分前、東京でのようす。


月の形
2012年6月17日の夜明け前、左下側が光る細い月

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