月が金星のすぐ上に見える 2012年6月18日

 前日の6月17日は月が木星の右上にやってきましたが、続いて18日には金星のすぐ上に月がやってきます。最も接近するのは東京の場合だと8時19分頃で、そのときの間隔は1.8度です。下の星図のように日の出40分前頃ではもう少し間隔が開いていますが、それでもだいぶ近づいた状態です。

 ところで金星は6月6日に内合となって太陽面通過が見られました。あれからまだ12日しか経っておらず、太陽との離角は17.7度しかありません。といいますか、もう17.7度もあるのかという気もします。それはともかく、金星はそんな状態ですから高度も非常に低く、日の出40分前を示した下の星図では5度もないくらいです。非常に明るい金星とはいえ、周囲もだいぶ明るくなっており、苦戦するかもしれません。金星の上側に見える月は月齢27.8ということで、月齢2に相当します。非常に細いがゆえに、もし見ることができたらきっと美しいことと思います。地平線付近まで晴れてくれることを祈りましょう。

日の出40分前、地平線近くで月が金星のすぐ上に見える
2012年6月18日未明に月と金星が近づく


月の形
2012年6月18日の夜明け前、糸のように細い月

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