水星と金星が接近、木星も近い 2013年5月24日から25日

 5月の月末は日没後の西空がにぎやかです。それというのも金星が少しずつ高度を上げているところへ、6月13日に起こる東方最大離角を目指して高度を上げてくる水星が近づいてきます。さらに6月20日の合を目指して高度を下げてくる木星が近づいてきて、三つどもえ状態となるからです。

 そんな中、トップを切って接近するのが水星と金星です。最も近づくのは5月25日の6時頃ですが、この時間帯は日本から観測することはできません。実際にこの二惑星を観測できるのは、5月24日と25日の夕方で、いずれも1.4度まで接近します。24日の場合だと水星は金星の右側にあり、翌日25日には、水星は金星の右斜め上に見えます。金星は非常に明るくて肉眼でも楽に見えますが、水星は-1.0等の明るさです。星図では日没から30分弱しか経過しておらず、薄明中で見づらいことが予想されます。視力に自身のない方は、双眼鏡を用意しておかれた方がよいでしょう。

 なお、金星の左上方向には-2.0等の木星があります。金星との間隔は24日で4.5度、25日は3.5度と、かなりな至近距離です。三個の惑星を同時にご覧になって楽しんでください。なお、これら三つの惑星は、29日まで接近を繰り返しますので、十分楽しんでくださいね。

5月24日の場合



5月25日の場合

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