金星、木星、水星が三角形に集まる 2013年5月26日から27日

 惑星同士の接近は毎年何度か起こっています。しかし、3つの惑星が近づくとなると、そんなに多く起こるものではありません。下の星図は2013年5月26日と27日、東京から見た西北西の空を少し拡大したもので、金星と木星と水星の三惑星が集まっています。時刻は日の入りから30分弱が経過しています。

 まず5月26日ですが、この日は金星と水星の間隔が1.7度、金星と木星は2.6度、木星と水星は2.7度となっており、水星と金星を底辺とする細長い二等辺三角形の形に並んでいます。明るさは金星が-3.9等、木星が-2.0等、水星が-0.8等です。金星と木星は肉眼でも見つけられますが、水星は頃合いを見計らわないと少し難しいかもしれません。できれば双眼鏡をお使いいただいた方がよいでしょう。

5月26日の場合

 次に5月27日の場合です。金星と水星の間隔は2.1度、金星と木星は1.7度、木星と水星は2.4度となっており、正三角形を少しつぶしたような形をしています。2.4度という狭い範囲に惑星が三個も見えるのは珍しいことですから、この機会にぜひ見ておきましょう。

5月27日の場合

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