月とアルデバランが接近 2013年8月29日

 おうし座の1等星アルデバランは天の黄道近くに位置しています。このためときおり月や惑星が近づいて、私たちを楽しませてくれます。今月は8月29日に月が近づきます。最も近づくのは2時台後半で、東京の場合だと2.6度の距離まで接近します。

 下の星図は8月29日2時頃、東の空のようすです。前日が下弦ですから、月は半月に近い形をしており、左下側が光っています。アルデバランは月から見て右下方向に見えます。本来ならアルデバランの近くにヒアデス星団の星々がVの字に並んで美しいのですが、月明かりにじゃまをされて、アルデバランだけしか見えないでしょう。

 ところで今月は、12日に1等星のスピカ食が起こります。それでは同じ1等星のアルデバランの方はというと、日本では2015年まで起こりません。以降は4年間にわたって何度かアルデバラン食が見られます。ということで、しばらくは月との接近を楽しむしかなさそうです。

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