金星が内合 2014年1月11日

 昨年、夕方に見える金星は高度があまり高くならず、今ひとつ元気がありませんでした。そして、昨年12月から高度を一気に下げてきており、太陽にどんどんと近づいていました。それというのも1月11日に内合をひかえていたからです。

 内合とは、内惑星が太陽と地球の間にありかつ、内惑星が見かけ上太陽と同じ方向にやってくることです。下に示した太陽系の図をご覧いただくと、その意味がおわかりいただけると思います。思い起こせば前回起こった金星の内合は、2012年6月に世間を騒がせた金星の太陽面通過でした。もう1年半も経つんですね・・・。

 当然ですが、内合になった金星は太陽と同じ方向にありますから観測できません。その後の金星の動きは、夕方から夜明け前の東天に移ります。下に示した図のように、1月から3月上旬にかけて、日の出時刻における金星は、25度前後まで一気に高度を上げてくるでしょう。

地球と金星の位置関係



日の出時刻における金星の動き

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