2014年5月11日 月と火星が並ぶ

 先月に続いて今月も大きな月と火星が並びます。最も近づくのは東京の場合で5月11日18時45分ごろです。しかし、日の入りが18時36分ですから周囲が明るくて、実際には見ることができません。だいぶ空が暗くなった20時ごろですと、下の星図のようになります。

 月齢は12.2で満月前の大きな月です。火星はその左上、3.4度離れたところで並んでいます。先月が4.1度でしたから、今月の方がちょっぴり間隔が狭くなっています。火星は地球との接近から1ヶ月しかたっていませんから、-1.0等と明るい状態をキープしています。来月の接近はあまり条件が良くありませんから、今回ご覧になっておくのが得策です。

 ところで3月に両天体が接近した頃は、月と火星に加えて1等星スピカも近くにあって、三つどもえ状態でした。しかし今回の場合は火星がスピカから離れているため、三つどもえとはいきません。この辺からも火星は動く惑星なんだなあと感じさせられます。 

関連記事
  2014年の春、最接近した火星を天体観測しよう
  2014年4月14日から15日 月と火星が近づく

つるちゃんのプラネタリウム 天体観測ガイド2014年