水星が東方最大離角 2015年1月15日

 水星は年に6回ないし7回、太陽から最も離れる最大離角があります。今年2015年は、太陽の東側へ離れる東方最大離角が4回起こる関係で、年に7回の最大離角があります。その1回目となる東方最大離角が、1月15日に起こります。この日はまぶしい太陽から東側へ最も離れるため、普段よりも見つけやすくなります。

 下の星図は、東京で日の入りから40分が経過した空のようすです。水星は西というよりは南西寄りに見えますのでご注意ください。水星のすぐ近くには、11日に大接近した金星があります。この日も1.5度まで接近した状態ですから、金星が良い目印になってくれます。条件さえ整えば、金星のすぐ右隣に肉眼でも-0.5度の水星が見つけられるでしょう。もしもに備え、双眼鏡を準備しておいた方が良いことは言うまでもありません。

日の入りから40分後、水星が見える位置



日の入り時刻における水星の位置(5日間隔で表示)

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