準惑星ケレスが衝 2015年7月27日

 ケレス(またはセレス)といえば、1801年にピアッツィによって、太陽系の中で最初に発見された小惑星として有名ですね。ケレスの直径は952Kmもあり、小惑星の中では最大です。また、小惑星の中でただ一つ、準惑星に分類されています。最近では、2015年2月に探査機ドーンによって、ケレスの表面に明るく光る光点が見つかり、氷の可能性もあると言われています。

 そんなケレスですが、7月26日に衝となって観測好機を迎えます。といっても天体望遠鏡でのぞいたところで表面模様が観測できるわけではなく、倍率を高くしても恒星と区別がつきません。ただ、衝ということで通常よりも明るい7.5等で観測することができます。

 ケレスは今、けんびきょう座といて座の境界付近にいます。しかし、主要な星から離れていて位置的にわかりづらく、やぎ座の南側と言った方がピンときやすいでしょう。実際に探す時も、やぎ座が作る逆三角形の南側の頂点にあるω星(4.1等)からたどるのがわかりやすそうです。拡大図もつけておきましたので、探される方は参考にしてください。

ケレスが見える位置 7月27日22時



ケレスの位置変化(赤道座標系) 拡大図

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