火星の表面模様 2016年5月10から6月22日

 火星には表面模様があります。天体望遠鏡を使うとある程度観測できるのですが、視直径が小さい上に模様が淡く、そう簡単なものではありません。それ故に、火星が地球へ近づいたタイミングで観測する必要があります。

 火星も地球と同じように自転をしています。しかも自転周期は1.0260日と似ています。ですから、ある日に火星を観測した時、翌日の同じ時刻に観測しても、火星の同じ部分を観測することになます。しかも、火星には模様がよく見える側と見えない側があります。よく見えなかった場合は、時間帯を変えて観測することが重要です。

 下に 20時、0時、4時における火星の見え方を、3日間隔で示しました。火星で最も濃い模様の大シュルティス(大シルチスなどともいう)は、20時なら5月25日から31日が見ごろです。同じく0時なら6月1日から7日、4時なら6月7日から13日ごろが良いでしょう。

20時に見える火星の模様 5月10日から3日間隔

0時の場合

4時の場合