水星が西方最大離角 2017年5月18日

 直近では4月1日に水星の東方最大離角がありましたが、5月18日には早くも西方最大離角となります。しかし残念なことに、今年日の出前に起こる3回の西方最大離角の中では、今回は最も条件が悪いものです。
 
 下の星図は日の出から40分あまり前の東天のようすです。水星の高度は3度しかあません。明るさは0.6等と、水星としては明るくありませんし、なんといっても薄明が進んでいて空が少し明るい状態です。そんな状態で水星を見つけるのは骨が折れます。
 
 そんな時は双眼鏡の助けを借りるのが一番です。東の方角が開けた場所で低空をていねいに探すと、キラッと光る水星が見つかるでしょう。

日の出時刻における水星の位置変化(5日間隔)

 水星の位置変化を示した図をご覧ください。これを見ると最大離角となる5月18日以降も、しばらくの期間、同じような高度を保つことがわかります。しかも少しずつ明るくなっていくこともあり、数日たってから見られても悪くありません。

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