9月12日は水星が太陽の西側へ最も離れる西方最大離角となります。西方最大離角は年間3回起こります。今回は夜明け前に東天で見られる水星としては、2017年で最も条件が良いものです。
下の星図は東京で日の出から1時間ほど前、東の空のようすです。低空に水星が見えます。上方には非常に明るい金星がありますので、良い目印になりそうです。
水星の明るさは -0.2等です。数字だけみると楽勝で見つけられそうに思いますが、薄明中の話ですから侮ってはいけません。空が明るくなる前に見つけないと、空の明るさに負けてしまいます。少し早い目から見始めるように心掛けてください。
日の出時刻に水星が見える位置 |
水星は西方最大離角の日だけしか見えないわけではありません。前後数日間は同じような条件が続きます。9月12日が無理という方も、日をずらして水星探しに挑戦してください。