火星と土星が大接近 2018年4月2日と3日

 4月2日と3日の夜明け前、火星と土星が接近します。

 最も近づくのは4月2日の22時頃ですが、このとき両惑星は地平線下で見ることができません。実際に見ることができるのは4月3日の夜明け前です。そんなこともあって、実際に近づいた様子が見られるのは、4月2日と3日の夜明け前になります。
 
 接近の間隔は朝4時の場合、4月2日だと1.3度です。4月3日も同じ1.3度ですが、4月3日の方が3分角(=0.05度)だけ近くなります。
 
 下の星図は4月2日の朝4時ごろ、火星と土星が接近したようすです。南東の空に0.2等の火星と0.5等の土星があって、同じくらいの明るさです。前後数日間は接近状態が続きますから、見損なった方もあきらめずにご覧になってください。

 なお、火星の下側へ0.4度離れたところにはM22があります。M22といえばいて座にあって、空の条件が良ければ肉眼でも存在を確認することができる、大型の球状星団として有名ですね。偶然この日が最接近の日ですから、双眼鏡を使えばこちらも楽勝で楽しめます。

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