8月28日に火星が留となり、逆行から順行へ転じます。
公転速度の速い地球が、遅い火星を追い越す前後で、火星がいったん動きを止めるように見えます。これを留といいます。
地球との大接近頃、火星は東から西(星図では左から右)へ動く逆行をしていました。しかし留の日を境に、西から東(星図では右から左)へ動く順行に戻ります。下に示した火星の経路図を見ると、留がどういうものか、おわかりいただけるのではないでしょうか。
火星の経路図、いったん動きを止めて方向を変える |
留は火星観測の観望期を過ぎつつあることを示しています。ピーク時に24.3秒あった視直径も21.5秒まで小さくなりました。とはいえ、まだまだ普段見られないような大きな火星が観測できます。がんばって観測を続けましょう。