金星が内合 2018年10月25日

 夕空の低い位置に長く留まっていた金星ですが、10月25日に内合を迎えます。
 
 内合とは内惑星が地球に近い側にあり、地球から見た惑星が太陽と同じ方向へやってくることです。太陽系の図を見ると、地球、金星、太陽がこの順で一直線に並んでおり、内合であることがかります。
 
 内合となった金星を地球から見ると、太陽を背にして影になった側を見ることになります。このため、ほとんど光る部分がなく、新月に近い状態です。しかし地球へ近づいているので、最大限に大きく見えます。

地球と金星の位置関係

内合時刻に見える金星の位置

 内合の金星は太陽と同じ方向に見えますが、実際は重なっているわけではなく、少し間隔が開いています。
 
 上の星図は内合の時刻に南方向を眺めたようすです。金星は太陽の下側にあり、6.9度も離れています。これは、金星の公転軌道面が地球の公転軌道面に対して3.4度傾いているからです。金星が地球の公転軌道面を横切るタイミングで内合になると本当に重なって見え、太陽面通過(日面通過)となります。

関連記事
  2017年3月23日 金星が内合