火星と海王星が0.1度を切る超大接近 2018年12月7日

 12月7日は火星と海王星が0.1度を切るところまで近づく、超大接近となります。
 
 火星と海王星は昨年の元旦にも5分角まで近づく超大接近となりました。しかし今回は、それよりも狭い2分角まで近づきます。1度は60分ですから、2分といえば1度の30分の1。その接近度合いがおわかりいただけるでしょう。もしかすると両者は重なるかも!
 
 残念ながらそんなことはありません。火星の視直径は8.8秒(1分=60秒)しかなく、間隔の単位が違います。惑星が重なる現象は、金星が木星の上に重なる2123年までありません。惑星同士が重なるのは、超がつくレア現象なのです。
 
 それでは22時ごろ、南西方向をご覧ください。0.0等で赤く光る火星が肉眼でもすぐに見つかります。しかし、一方の海王星は太陽系最果ての惑星だけあって、8等級と暗いものです。見るためには天体望遠鏡が必要になります。また、最も近づくのは23時台です。22時ですと3分角で、少しだけ間隔が広い状態です。

拡大図

 普段なら海王星を見つけるのは大変ですが、今日はすぐそばに火星があります。こんなチャンスはそんなにありませんから、天体望遠鏡をお持ちの方はぜひ、海王星探しに挑戦してください。

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