金星が内合 2020年6月4日

 年初から夕空に見えていた金星ですが、6月4日に内合となります。
 
 内合とは、金星が太陽と同じ方向に見える位置へやってきて、なおかつ、金星が地球との距離が近い側にあることです。太陽系の図を見ると、太陽、金星、地球がこの順で一直線に並んでおり、内合であることがわかります。

太陽、金星、地球の位置関係

東京で正午頃、金星が見える位置

 金星は太陽と同じ方向に見えると書きましたが、実際は両天体が重なるわけではありません。もし重なった場合は金星の太陽面通過となり、世紀の大イベントになりますが、今回は残念ながら太陽面通過にはなりません。
 
 この後しばらく経つと夜明け前に見えるようになり、明けの明星として輝くことになります。

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