年初から夕空に見えていた金星ですが、6月4日に内合となります。
内合とは、金星が太陽と同じ方向に見える位置へやってきて、なおかつ、金星が地球との距離が近い側にあることです。太陽系の図を見ると、太陽、金星、地球がこの順で一直線に並んでおり、内合であることがわかります。
太陽、金星、地球の位置関係 |
東京で正午頃、金星が見える位置 |
金星は太陽と同じ方向に見えると書きましたが、実際は両天体が重なるわけではありません。もし重なった場合は金星の太陽面通過となり、世紀の大イベントになりますが、今回は残念ながら太陽面通過にはなりません。
この後しばらく経つと夜明け前に見えるようになり、明けの明星として輝くことになります。