火星が西矩 2020年6月14日

 6月14日は火星が西矩となります。
 
 西矩とは、惑星が太陽の西側へ90度離れた位置へやってくることです。太陽系の図をご覧ください。太陽と地球と火星を結んだ直線のなす角は、90度になっています。しかも、地球から見た火星は太陽よりも右側(西側)に見えますので、西矩であることがわかります。
 
 火星は昨年9月4日に合となり、太陽と同じ方向へやってきました。その後はジワジワと太陽から離れ、9ヶ月かけてようやく太陽から90度離れました。

太陽、地球、火星の位置関係

火星が見える位置

 東京から3時ごろに見た星図をご覧ください。火星は今、みずがめ座にあります。明るさは-0.2等まで明るくなり、視直径も10.1秒と10秒を超えてきたところです。まだまだ小望遠鏡では歯が立ちませんが、10月6日の地球最接近を目指して次第に観測条件が良くなります。

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