金星が最大光輝 2020年7月10日

 4月28日に続いて7月10日は、金星が最も明るくなる最大光輝を迎えます。
 
 金星の光度曲線を見ると、4月下旬に続いて2度目の山が7月上旬にあります。6月に起こった内合の後、金星が太陽から離れていく過程で、最も明るくなる時期になります。明るさは4月28日にわずかにおよびませんが、四捨五入により4月28日と同じ-4.5等です。普通の1等星よりも5.5等も明るいのですから、その明るさは大変なものです。

金星の光度変化

金星が見える位置

 朝の3時ごろに東の低空を見ると、金星が姿を現しています。ダントツの明るさですから、他の星と見間違えることはありません。1.5度離れてすぐ下に見える1等星のアルデバランも、存在がかすんでしまいそうです。

関連記事
  2020年4月28日 金星が最大光輝