金星とアルデバランが大接近 2020年7月12日

 7月12日の未明、金星とアルデバランの大接近が見られます。
 
 アルデバランはおうし座が描く牡牛の目の部分に位置し、オレンジ色に光る1等星です。このアルデバランに金星が近づきます。3時の間隔は0度58分と、1度を切っています。金星は10日に最大光輝を迎えたところです。明るさは-4.5等もあり、普通の1等星よりも5.5等も明るくなっています。金星とアルデバランの明るさを比較するのも面白いでしょう。

アルデバランに対する金星の位置変化(地平座標系)

 上の星図は、アルデバランなどの恒星に対する金星の位置変化を描いたものです。アルデバランはαと表示されています。7月上旬から中旬にかけて、金星はおうし座の顔の部分にあたるヒアデス星団の中を通過していきます。
 
 金星とアルデバランの最接近は7月12日ですが、前後数日間は接近した状態が続きます。もし12日に見られなくても、日をずらして観測してください。

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