ミラが極大の頃 2020年10月10日

 10月10日頃に変光星のミラが極大になり、肉眼でも観測できるようになります。
 
 ミラといえば脈動星の一つ、ミラ型変光星の代表です。332日の周期で2.0等から10.1等の範囲で明るさが変わります。ミラは星の一生の末期を迎えています。このため星自体が不安定になり、膨張と収縮を繰り返すことによって、明るさが変わります。つまり、膨張した時は密度が低くなって温度が低下するため活動が低下し、暗くなります。反対に縮んだ時は、高密度になって高温になるため活動が活発になり、明るくなります。
 
 極大の頃は最大2等星まで明るくなりますが、どこまで明るくなるかは毎回異なります。2等台に達するときもあれば、4等前後までしか明るくならない時もあります。
 
 また、周期も一定していません。だいたい332日くらいとしか言えませんので、タイトルは「極大の頃」という書き方になっています。

 秋の星座くじら座に位置するミラはこの時期に見やすくなりますから、ちょうど良いタイミングで極大を迎えます。果たして今回はどこまで明るくなるか、観測してみられてはいかがでしょうか。

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