火星が留で順行へ 2020年11月16日

 11月16日に火星が留になり、逆行から順行に転じます。
 
 火星は10月6日に地球との準大接近を果たしました。この時、動きの速い地球が動きの遅い火星を追い越していき、地球から見た火星は一時的に後戻りする動きを見せました。これを逆行といいます。しかし、あれから1ヶ月以上がたって、追い越すのも終了。火星の動きがいったん止まって留となり、以降は順行に戻ります。
 
 火星の移動経路を示した下の星図をご覧ください。11月16日に動く向きが変わっており、留であることがわかります。

東京で21時に見える位置

 21時頃なら火星は真南の高い位置に見えます。明るさは-1.6等と、ひと頃に比べて1等級も暗くなりました。準大接近を終えて次第に遠ざかる火星を見送りましょう。

関連記事
  2018年8月28日 火星が留、順行へ