水星が東方最大離角 2021年1月24日

 1月24日は水星が東方最大離角となります。
 
 東方最大離角とは、内惑星が太陽から東側へ最も離れて見えることです。水星は太陽系で最も内側を回る惑星だけに、いつも太陽の近くに見えて観測しづらい惑星です。それゆえ最大離角の頃は、観測のチャンスです。今回は最大離角の前後で、日の入り時刻における高度が16度に達します。これは、2021年に3回起こる東方最大離角のうち、2番目に条件が良いものです。
 
 日没から40分が過ぎた頃、西南西の低い位置をご覧ください。東京では17時40分頃です。高度8.8度のところに-0.5等の明るさで水星が光ります。といっても、周囲はまだまだ明るいですから、もう少し時間が経ってからの方が見やすいでしょう。周囲が暗くなるとポツンと光る水星を、肉眼で確認することができます。 

日の入り時刻に見える水星の位置(5日間隔)

 自信のない方は、双眼鏡を準備しておかれるのをおすすめします。肉眼よりも集光力が大きいですから、多少条件が悪くても補ってくれるでしょう。

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