8月20日は土星に続いて木星が衝になり、観測条件が良くなります。
衝になった木星は、太陽と反対側に見えます。つまり真夜中に南中しますから、一晩中観測することができます。また、地球と近い位置にありますので、普段よりも少し大き目の木星像を見る事ができて、そちらの面でも有利です。衝の頃はいいこと尽くしなのです。
地球と木星の位置関係 |
夜の21時ごろですと、木星は南東の空に見えます。星座でいうとやぎ座ですが、ほとんどみずがめ座との境界線上です。相変わらず南半球にありますので、南中高度が低くて大気の影響を受けやすいですが、昨年や一昨年あたりに比べると、少しマシです。気流が落ち着いた日なら、小型の天体望遠鏡でも縞模様や大赤斑が見えて、木星らしさを十分楽しめるでしょう。