ミラが極大の頃 2021年8月30日

 ミラはギリシャ神話に登場する化け鯨の心臓部に位置する変光星です。極大を迎える8月30日ごろ、0時ごろなら東南東の方角で、空の中ほどよりも低い位置に見えます。普段は星のないところに3等くらいの明るさで見慣れない星が見つかれば、ミラに間違いありません。もし不安でしたら、極大の前後1ヶ月ほど1週間間隔で確認すると、ミラが変光星であることがわかります。

 ミラは331.6日の周期で2等から10等まで、長い周期で大きく明るさが変わる変光星です。といっても周期や変光幅は一定でなく、毎回異なります。ですからタイトルも「極大の頃」という表現を使っています。また極大時の明るさも毎回異なり、2等台まで明るくなる時もあれば、4等台止まりの時もあります。
 
 秋の星座くじら座に位置するミラは、この時期は深夜に見やすくなります。今回はどこまで明るくなるか、観測してみられてはいかがでしょうか。

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