天王星が衝 2021年11月5日

 11月5日は天王星が衝となります。
 
 衝というと外惑星の観測好機と思われますが、天王星は太陽から平均で19.2天文単位も離れています。このため地球との距離は大きく変化せず、遠い所にあることに変わりありません。

 天王星は今、おひつじ座にあります。20時ごろですと、東の方角に見えます。おひつじ座の2等星ハマルを目印に、下の方へたどりましょう。天王星の明るさは5.6等です。肉眼で見つけるのは難しいですから、少なくとも双眼鏡を用意しましょう。

拡大図

 天王星の視直径は3.8秒しかありません。このため天体望遠鏡を使っても、表面模様を観測することはできません。100倍くらいの倍率にすると、ごく小さな円盤像に見えるのが関の山です。しかし、天体望遠鏡を使うと独特の青緑色に見えますから、天王星を識別するのは簡単です。ぜひチャレンジしてみてください。

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