金星が内合 2022年1月9日

 1月9日は金星が内合となります。
 
 内合とは、地球から見た内惑星が太陽と同じ方向にやってきて、太陽、金星、地球の順で一直線に並ぶことです。下に示した太陽系の模式図をご覧になれば、おわかりいただけるでしょう。金星は太陽と同じ方向に見えるわけですから、当然観測することはできなくなります。

太陽系のようす

 下に示した正午の南の空をご覧ください。金星は内合ということで太陽と重なるのかと思いきや、そうではありません。実際は太陽の北側へ4.9度も離れていますので、観測のチャンスがないわけではありません。

日の入り5分前、太陽と金星の位置関係

 上の星図をご覧ください。日没から5分前、西南西のようすです。太陽との位置関係は、金星は太陽よりも少し右寄りにあります。日没時の金星の高度は1.2度です。双眼鏡を使って太陽が沈む位置よりも少し右側を捜索すれば、金星が見つかるかもしれません。くれぐれも誤って太陽を視野に入れないように十分注意して、内合の金星探しに挑戦してください。

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