金星が西方最大離角 2022年3月20日

 3月20日は金星が西方最大離角となります。
 
 西方最大離角とは、内惑星が太陽から西側へ最も離れることです。太陽系の図を見ると、地球から金星軌道に向けた接線が接する位置に金星があり、最大離角であることがわかります。
 
 西方最大離角の頃は日の出前に高度が高くなって観測しやすくなると思いきや、そうではありません。日の出時刻における位置変化の図を見ると、ゴチャゴチャしてわかりづらいですが、金星の高度は20度台半ばにとどまります。最大離角後も地平線に対して横這い状態で北の方(図で左側)へ移動し、高度も20度そこそこしかありません。

太陽系のようす

日の出時刻における金星の位置変化

4時半ごろ、金星が見える位置

 朝の4時半ごろ、東南東の低い位置を見ましょう。-4.4等で非常に明るく光る金星が見えます。高度は10度ほどしかありません。右側に4.0度離れて火星、左下へ8.8度離れて土星が見えて賑やかです。いっしょにご覧になってください。

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