月が水星と金星に近づく 2022年6月27日

 6月27日は月が水星と金星に近づきます。
 
 星図をご覧ください。早朝3時半ごろ、東京から東北東の低空を眺めたようすです。高度10.9度の位置で最も光輝くのは金星です。金星の左方向からやや下側にあるのは月です。月は明るいと思われがちですが、2日後が新月という細い月の光は弱々しいものです。何しろ月の直径の5%しか光っていないのですから、しかたありません。
 
 月の下からやや左側にあるのが水星です。17日の西方最大離角から10日がたっていますが、まだ比較的高い高度を維持しています。明るさも-0.3等と、水星としては明るい方です。

月の形

 今回の接近は、金星と水星の間に月が割り込むような格好になっています。金星と月の間隔は6.3度、月と水星は5.6度と広い目です。
 
 東京では2時38分から薄明が始まっており、4時27分に日の出を迎えます。あまり良い条件ではありませんが、この機会に3天体の接近をご覧になってください。

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