7月8日前後に変光星のミラが極大光度となります。
ミラといえば、くじら座にある有名な変光星です。1596年にドイツのファブリチウスが、星図に載っていない星があることに気づき、その後の観測で明るさが変わる星であることがわかりました。当時、このような星は知られていませんでしたので、不思議を意味するミラと名づけられました。
ミラは2等から10等まで大きく明るさが変化します。その周期は331.6日という長いものです。星自体が収縮することで明るさを変えており、極大光度は2等級になる時もあれば、4等級止まりの時もあります。周期もいい加減で、極大が1ヶ月くらいズレる時もあります。
ミラ付近の拡大星図 |
詳しい星図も載せておきました。右上に描かれた2等星のデネブカイトスからたどるのが、わかりやすいでしょう。ミラと書かれた付近に見慣れない星が見つかれば、ミラに違いありません。日を空けて観測すると明るさが変化していることもわかって、変光星観測の楽しさを味わえるでしょう。